ズバリ!実在退職金 トップ> 退職金の公的な調査統計ココが使える・使えない> 厚生労働省の「就労条件総合調査」<5>

退職金に関する厚生労働省の就労条件総合調査<5>

退職金の方式は、賃金を算定基礎にするものが主だったが、最近はポイント制方式が増えてきた

総務部長 退職金の金額はどのように決まる仕組みが多いのですか?

北見  厚生労働省の「就労条件総合調査」によれば、賃金を算定基礎にするものが半数以上を占めています。

総務部長 退職時の賃金を算定基礎にしたものが多いのですね?

北見 はい、しかし、その比率は減りつつあります。賃金を算定基礎にするものが昔は主でした。平成5年の調査では79.6%が賃金を算定基礎にしていましたが、平成20年の調査では58.5%になっています。最近はポイント制方式が増えてきたようです。

総務部長 この「別テーブル方式」とは何ですか?

北見 「退職一時金の算定のために、賃金表とは別の体系またはテーブルとして算定基礎額を定めるものをいう」という説明が載っています。

総務部長 「定額方式」とは?

北見 勤務年数で決まる方式です。

総務部長 点数(ポイント方式)とは?

北見 職能資格制度に基づき付与される方式です。在籍する等級のランクによって格付けされます。このポイント制の退職金の制度は急速に増えたことがわかります。平成5年の調査では6.5%がポイント制の退職金の制度でしたが、平成20年では18.6%になっています。1000人以上の大手では55.2%がそれを採用しており、過半数を占めています。

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